偏差値の高い高校に進学するのがよいとは限らない

高校を選ぶ際に大切になることはいくつかあります。
一番大切なことは、自分の志望にあう高校を選ぶということです。

学科としては、
大学進学を目的としているのなら「普通科」、
ある特定分野の勉強がしたいのなら「専門学科」、
教科書的なことではなく様々な勉強してみたいのなら「総合学科

と、大きく3つに分かれます。

高校選びの基準のひとつとして、偏差値を基にして高校を選ぶことがあると思います。

特に、大学進学を目的としている方であれば、より偏差値の高い高校に進学できれば一番よいと考えている方も多いのではないでしょうか。

しかし、偏差値の高い高校に進学することがいいことであるとは限りません。
偏差値の高い高校であれば、当然、周りの生徒もみんな学力がありますから、勉強も大変です。
定期試験も、レベルの高い争いになりますから、中学時代のように余裕でよい成績を維持し続けるというのは難しくなります。
定期試験で悪い成績ばかり取り続けると自信をなくしていくもので


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高大連携時代は大学も意識した学校選びが大切

中高一貫校の増加に加えて、高校と大学の提携も見られるようになって来ています。
これまでも、付属の大学がある高校は、そのまま、内部進学という形での提携もありましたが、最近では、付属の学校でなくても、高校と大学が提携するようになってきています。

例えば、
関東では、関東学院大学が2008年度から新たに神奈川県立横須賀明光高校と神奈川県立横浜国際高校を高大連携指定校に指定し、2都県19校で高大連携をしています。
関西でも、立命館大学京都市堀川高校清風高等学校など、21の府県と地域の64校(2008年度現在)と高大連携に関する協定を締結しています。

こうした高大連携は今後ますます進んでいくと考えられるため



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公立校も中高一貫校の時代

中高一貫校というと、主に、私立の学校が中心と考えられていましたが、最近では、公立の学校であっても、中高一貫校が増えてきています。

特に、進学率の高い学校ほど、そうした傾向があるため、より偏差値の高い学校を目指すのであれば、中学受験から意識しておく必要性が出てきます。

例えば…
関東地方では、2005年に東京都立白鴎高等学校・附属中学校、2006年に東京都立両国高等学校・附属中学校、2008年に都立武蔵高等学校・附属中学校がぞれぞれ新設されました。2008年には、県立千葉高校に併設された県立千葉中学校が新設されました。こちらは2009年度の募集定員80名に対して、受検希望票提出者数は1,440名の人気ぶりです。

関西地方では、2004年に京都府立洛北高等学校・附属中学校、2006年には京都府立園部高等学校・附属中学校がそれぞれ開校しています。2008年には、大阪で総合学科・演劇科・食物文化科の3学科を設置した併設型中高一貫校として大阪市咲くやこの花中学校・高校が開校しました。

地元の方は、分かると思いますが、いずれも、有名な進学校です。

私立の中高一貫校のメリットはなんといっても、高校受験がないということと



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公立高校を狙うならばより偏差値の高い学校を

「敵を知り己を知れば・・・」
という言葉があるように、まずは、受験する学校について知っておくことが大切です。
学校選びは非常に大切です。

学校は、一時的に通うものではありません。
高校であれば、3年は通うことになるわけです。また、出身高校は、生涯にわたって母校となるものです。就職活動などでも、出身高校は必ず履歴書に書き込みしなければなりません。
恥ずかしい思いをしなくて済むように、納得した上で、入学したいものです。

さて、高校では、ゆとり教育学力低下問題で「公立不信」が広がりつつあります。

大学進学においては、私立の高校が優勢であるという傾向は依然として続いています。
例えば、東大合格者数ランキングでは、
上位30校(合格者数1,353名)のうち

私立高校が20校(973名)
国立高校が3校(174名)
公立高校が7校(206名)

と私立高校の優勢が続いています。

また、公立高校では二極化傾向が見られます。

例えば、文部科学省が指定する科学技術や理科・数学教育を重点的に行う「スーパーサイエンスハイスクールSSH)」のほとんどは有名進学校に限られているのが現状で




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